卒業生の声
学部生の頃から在宅の現場に興味があり、急性期病院の病棟で働いた後に、訪問看護に挑戦しました。私が所属する事業所には、看護スタッフとリハビリスタッフが在籍し、日常生活のケアからターミナルケア、リハビリテーション等に対応しています。
訪問看護師として実際に活動し、利用者様によって環境等の個人差が大きく悩むこともあります。その一方で、時間いっぱい利用者様やそのご家族と向き合えること、多様な環境で生活する利用者様のケアにあたり、その人その人によって工夫のしがいがあることに楽しさを感じています。
実際に活動してみたからこそ、わかることがたくさんあります。訪問看護といっても、事業所によって組織の母体や、その組織内で特に大事にしているものは様々であり、雰囲気も異なります。新しいことに挑戦する際には不安もありますが、訪問看護の現場へ思い切って飛び込んでみて良かったです。
私が新卒訪問看護師としてセコム訪問看護ステーションに従事し、およそ2年が経ちました。利用者の方が住み慣れた家で在宅での看取りに憧れがあり、やりたいことは最初から挑戦したいと思い、新卒訪問看護師を目指しました。私の会社では新卒育成の一環として、病院や訪問診療クリニックでの研修、定期的なフォローアップなどがあり、訪問看護師として必要な知識・技術の習得につながりました。一人で訪問すると考えると不安に感じてしまうこともありますが、温かく迎えて下さる利用者家族の方々と訪問内外でサポートしてくれる先輩の存在もあり、訪問自体を楽しみながら臨むことができています。患者とじっくり向き合える看護だと思うので、訪問看護に少しでも関心を持ってもらえると嬉しいです。
2022年に新卒で当事業所に入職しました。当事業所は滝沢市にあり、小児から高齢者まで様々な疾患の利用者に訪問します。私は在学中の訪問看護実習経験から疾患を抱えながらも住み慣れた場所でその人らしく過ごすことを支えたいと考え、現在の道を選びました。1年目は先輩との同行訪問を経て少しずつ単独訪問が始まり、2年目から先輩とペアで夜間オンコール対応もしています。年代や疾患、生活環境も様々で大変なこともありますが、いつでも先輩が相談に乗ってくれて心強いです。利用者・家族からの温かい言葉も日々励みになっています。新卒でも育成プログラムに沿って、一歩ずつ着実に成長できると思います。訪問看護に興味がある学生はぜひ挑戦してほしいです。
卒業後大学病院の病棟や総合病院内の健康管理センターでの勤務を経て、訪問看護の道に進むことになりました。現在は管理者として日々奮闘しています。当事業所の利用者は、小児から高齢者まで、その疾患は多岐にわたります。生活環境も様々で、独居高齢者や認知症の利用者さんも多くいらっしゃいます。私たち訪問看護師は、利用者さんやご家族が望む生活環境の中で、安全に安心して在宅療養ができるように、多職種と連携した上で支援を行っています。利用者さんと関わる中で学ぶことは多く、また日々の看護を振り返ることも自分の成長につながっていると感じています。訪問看護に興味があるけれどなかなか踏み出せないという方もいらっしゃると思いますが、是非チャレンジしてほしいと思います。同窓生として皆さんと情報共有できることを楽しみにしています。
学生時代から訪問看護師を目指し、様々な経験を経て2022年から現場復帰をしました。
私が訪問看護に抱く最大の醍醐味は「個別のケアを利用者様・介護者と共に作り出すこと」で、アイデアの具現化が得意な私には最適な分野と感じながら働いています。
一方、評価されるケアを提供するには、看護の姿勢・技量・人間性を高める必要があり、これを支える「学びの継続」の重要性を再認識しています。
教科書からの基本に加え、訪問看護には経験から得られる情報も大変参考になるため、「けんだい訪看」には、私達の知見を深める場となることを期待します。
志を同じくする皆さんと研修や情報交換を重ね、学びを継続し、1人一人の「生ききる」を支えられる訪問看護師に近づきたいです。
卒業後、新卒で訪問看護ステーション結いの手に勤めてから1年が経ちました。当事業所は矢巾町にあり、精神疾患・小児・難病といった様々な利用者さんを訪問しています。私は在学中から自宅などその人が過ごしたいと思う場所で生活を続けることが出来るように支援したいと考えていたため、訪問看護師になる道を選びました。病棟での経験がない中で看護をするということに不安はありましたが育てようとしてくれるスタッフの気持ちに、何より応援してくださる利用者さんとご家族の気持ちに応えたいと奮闘の日々を送っています。一人で訪問すると関わりやケアで悩むことも多いですがスタッフ間で相談し、他職種との連携を図ることで良い方向へ進んだ時にはやりがいも強く感じています。新卒でも学ぶ姿勢と目標があれば自分の成長を実感しながら活躍することが出来ると思うので、選択肢の一つとして考えてもらえたら嬉しいです。
卒業後は、新卒で東大の大学院に入学、エコーを用いた点滴トラブル予防に関する教育プログラムの開発に取り組み、英語論文執筆など研究の基礎的な能力を身に付けることができました。
現在は大学院で学んだエコーの技術を活かしながら、東京都文京区にある「訪問看護ステーションけせら」にて自転車を走らせる毎日を送っています。
訪問看護師は医療の在宅シフトで重要性が高まる一方で、教育プロセスや経営面の課題を抱える中でコロナ禍を迎え、様々な選択と判断を迫られる日々が続いています。
先の見えない状況に不安は尽きませんが、こんな時だからこそ年齢や地域の枠を越えて、情報や資源などのリソースをシェアし知恵を出し合う必要があるのではないでしょうか︖
今回のネットワーク構築が、全国で奮闘されている卒業生や在校生の明日への希望になることを信じています。
20年の病院勤務を経て、気仙訪問看護ステーションで働き始めて半年が経ちました。看護師4人、リハビリスタッフ4人(施設兼務)の少人数なステーションですが、クリニック・介護老人保健施設と併設しており、多職種と連携を取りながら総合的な看護を提供しています。
病院と違い自宅という生活の場にお邪魔し、利用者様やご家族とお話をしながらじっくりと関わることが出来るので、看護をしているという実感の元、充実した毎日を過ごしています。
経験を積んでいずれ在宅医療へという思いで総合病院へ入職し、外科・救急・脳外と転属を繰り返しましたが、全てが現在訪問看護師として働く自身の糧となっています。
訪問看護師を志している方、病院勤務から次のステップを考えている方も、一緒に情報や経験を共有しながら地域で頑張っていきましょう。
在学中から地域看護に興味があり、卒業後は大学病院で経験を積み訪問看護への転向を考えていました。現在、東京都練馬区のひかりの森訪問看護ステーションに勤めて10ヶ月が経ちました。当事業所は、在宅緩和ケアを中心に、慢性期の利用者さんも訪問しています。認定看護師である所長の指導の下で、緩和ケア・リンパドレナージュを学びながら、ケアに活かしています。利用者さんの生き方や、家族の形は様々ですが、病状が進んでいく中で、いかにその人らしさを大切にしながら苦痛緩和をしていけるかを日々考えながら看護しています。また、スタッフ全員で毎日カンファレンスを行うことで、ケアの方向性が定まり、一人で行く訪問も心強いです。利用者さんとじっくり向き合い、自分自身も人として成長できるのが訪問看護の魅力だと感じています。
卒業後から長く病棟看護に従事してきましたが、健康の維持には日頃の生活が大切になってくると改めて感じたことから地域看護に興味を持ち、訪問看護の道に進み、その後コミュニティナースについて勉強しました。母校での教員経験を経て今は独立し、デイサービスでも働きながら、地域住民とフラットな立ち位置で健康な暮らしについて考える日々です。
地域看護は、住民のすぐそばで、日々の暮らしの中にある「嬉しい」や「楽しい」を共有し、人それぞれの幸せな暮らしを支えることができる魅力ある分野だと思っています。
地域で活躍する看護師同士で情報交換できる場は貴重だと思いますので、活発になっていくと良いですね(^ー^)